
りさと3人のDoctors
第74章 医大生
「んん……、ん?…きゃあ!!」
すると、部屋に着く前にりさは蒼の腕の中で目を覚ました。
「おっと!危ないだろ、じっとしてろよ…。きゃあじゃない…。」
そう言って、蒼はりさをそのまま自分の部屋に運んだ。
「え、え?せ、先生の部屋?な、なんで?」
「なんでって…。りさ、今日はそういうつもりだったんでしょ?蓮から聞いたけど?」
(もー!先生には言わないでって言ったのに…。にぃにのばか…。これじゃあ、やる気満々みたいで恥ずかしいじゃん。)
なんて考えていると、ベッドにりさを寝かせた蒼はそのままりさに覆い被さり、そっとキスをした。
「んっ…。」
「…りさ?どうする、やめるなら今だけど。俺は、家帰ってきてあんな無防備なかわいい姿見せられたんで、もう我慢できなくなってるから。」
「せ、先生…。」
そんなこと言われて今日は無しなんて言えるわけがない。
それに、今日を逃せばまたいつチャンスがあるかわからない。
「ねぇ…、りさどうする…?」
今度は耳元で色っぽい声を出して聞く。
ゴクっ…
「お願いします…。」
りさは蒼の背中にそっと手を回して答えた。
