
りさと3人のDoctors
第76章 医者の卵
そんな外科での研修も残すところ1週間となったある日。
「ケホケホッ…」
医局でカルテの整理中、少し咳が出始めた。
でも、風邪を引いたわけでもないので特に気にせず作業を続ける。
「ケホッ…ケホケホッ…」
しばらくするとまた咳が出て、五条に声をかけられた。
「白鳥、大丈夫か?」
「はい、すみません。大丈夫です。ちょっと、お手洗い行ってきます。」
と言って、トイレに行こうと席を立った時、
「ケホケホッ!ケホケホッ…!はぁはぁ…ケホッ」
激しい発作が起こって、りさはその場にしゃがみ込んだ。
『白鳥先生!?』
医局にいた人みんなが一斉に声をあげる。
そして、その中にはもちろん蒼と豪もいた。
