
りさと3人のDoctors
第76章 医者の卵
蒼「りさ!大丈夫か?」
「はぁはぁ…ケホケホッ…先生…」
五条「白鳥立てるか?ちょっと休憩室入れ。」
と言って、蒼と豪と五条はりさの体を支えて、休憩室のソファーに座らせた。
豪「りさ、吸入器は?」
りさは首を横に振ると、蒼のポケットから吸入器が出てくる。
蒼「りさ、自分でできるね?」
こくっと頷くと、りさは蒼から吸入器を受け取って吸入する。
そして、しばらくして発作が落ち着くと、
五条「喘息持ってたのか?」
「はい…。でも、もう何年も発作なんて起きてなくて…。」
五条「それならそうと言ってくれないと。救急呼ばれた時、何度も一緒に走り回って、当直もキツかったろ?」
蒼「りさ、やっぱり走り回ってたのか…。そんなことだろうと思って、何かあってもいいようにポケットに吸入器入れてたんだよ。」
「ごめんなさい…。でも、喘息なんてもう治ったかと。それに、早く一人前になりたくて…。」
と、りさの目から涙が溢れた。
