りさと3人のDoctors
第14章 女の子
家に着くと、蒼はりさに痛み止めを飲ませてベッドに寝かせた。
「りさ、痛いのはお腹だけ?他に痛いとこある?」
「腰と頭も…全部痛い…。」
「かわいそうに、つらいな…。あっ、ちょっと待っててな。」
そう言って部屋を出て行った蒼は、5分ほどして戻ってきた。
「これ、お腹にあててごらん。」
とりさに渡したのは湯たんぽ。
りさの痛みが少しでも和らぐようにと持って来てくれた。
「あったかい…。これしてたら落ち着く。」
「痛い時は温めるといいよ。冷えると余計痛くなるからね。」
そう言いながら、蒼はずっと腰をさすってくれていた。
「先生、生理になるとみんなこんなにしんどいの?わたし変…?」
またどこか病気なんじゃないか…、りさは初めての経験に戸惑っていた。
「そうだな〜、個人差があるものだけど、横になってないとつらい人は結構いるかな。でも、りさは一度蓮に診てもらっとこうね。生理が終わってからでいいから。」
「はい…。」