りさと3人のDoctors
第14章 女の子
「りさ。エコーで見る限り特に問題なさそうだよ。生理痛は個人差があるから、りさは重い方かもしれないけど、病気とかじゃないから心配しなくて大丈夫だからね。」
「よかった…」
りさは病気じゃないとわかりホッとした。
「…ねぇ、にぃに。ついでにひとつ聞いてもいい?」
「ん?なに?」
「わたしの治療ってどんなことするの…?」
「…今聞きたい?高校生になってからでいいんだよ?」
「…うん、そうだよね。やっぱりやめとこうかな。へへっ、ごめんね。」
と言ったものの、りさは薄々気づきはじめてた。
これから受けることになる治療がどんなものなのか、それを確認しようとしてみたが、いざとなるとまだその勇気は出なかった…。