りさと3人のDoctors
第16章 治療のはじまり
「りさ、どう?だいたいわかった?」
「うん…。」
「治療は週に一回。治療はにぃにじゃなくてもできるから、基本的には蒼兄にしてもらうよ。」
「はい…。」
「説明は終わりだけど、なにか聞いておきたいことある?」
「…治療って痛いよね?」
「そうだな…、はじめは痛いかもしれないけど、蒼兄は優しくやってくれるからきっと大丈夫。それに、頑張って治療を続けて慣れてくれば痛みはなくなって、むしろ気持ちよくなってくるはずだしね。」
と、蓮は意味深な笑みを浮かべる。
「…どういうこと?」
"蓮…"
蒼は余計なことを言うなと言わんばかりに、蓮を睨んだ。
「りさ、そしたらさっそくだけど、治療していこうか。蓮、ありがとな。」
蒼はりさが蓮の言葉にこれ以上興味を持たないよう、奥の治療室へ連れて行った。
りさは蓮の言葉がなんとなく引っかかるが、そこまでの意味はまだわからなかったので、気にせず蒼について行った。