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第1章 黙って泣きやがれ

目と目が合う。途端にふにゃと表情が歪む。それから無理矢理にも笑おうと少し長めの前髪をかきあげて、そのまま視線ごと固まる。
「…」
「なに?」
固まったまま、不思議そうに聞く細い身体を少し力を込め、もう片手を少し低い位置の柔らかな髪を撫でた。
「…黙って泣きやがれ」
小さな肩が震えた。

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