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蜃気楼の女

第35章 現代の安田邸

 尚子は肉棒に乗せていた手のひらを先端に移動させ、くびれの部分に人差し指がさしかかると、手のひら全体でゆるく包んだ。
「あ? また、固くなったぁ? なんかぬるぬるしているものも、先っぽから出てるよぉーー」
 尚子が進一の心棒の先端を指の腹でたたいた。
「わーー…… 何これ? まだまだ、いっぱい出てくるよぉー あっ、おなかに垂れたーー やだー まだ、まだー あぁーー いっぱい出てくるよぉーー」
 そう言いながら尚子は指の腹で心棒をこねる。
「わぁー ヌルヌルするぅー」
 尚子が刺激するので、進一はしごくのを止めてほしくて、尚子から腰を引いて叫んだ。
「あぁー 尚ちゃん、駄目だぁーー もうー出そうだぁーー」
 限界に近づいて、進一は苦しくて尚子に訴えた。今までのいつもの妄想通りの行為だが、全然、気持ちよさが違った。比べようもなく、気持ちがいい。心臓が苦しいくらいにドキンドキンと脈を速めていた。いつもの妄想と違う。どうしたら、確認できるか、考えを巡らす。
「尚ちゃん、ごめんよ。さっきは、いつもの妄想だと思って、意地悪してしまったんだ……」
「エェーー 何? モウソウ?」
 尚子は進一のつらそうにゆがめた顔を見つめながら聞き返した。
「進ちゃん、いつも、こんな風に、あたしのドールになる妄想してたのぉ? あたしに意地悪するのが好きで、そういう妄想してたんだぁー いつも真面目そうに見せていただけだったんだぁー ふーん そうかぁー いつも、職場であたしを遠ざけていたけど、ほんとは、あたしのエロさに負けて、レイプしてしまいそうで恐かったんじゃないのぉ? どうなのぉ? はっきり言いなさい!」
 命令口調で言いながら、顔はうれしそうにしている尚子は、休むことなく心棒を優しくこすっている。それが進一には見えないが出そうだ。

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