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蜃気楼の女

第35章 現代の安田邸

「進ちゃんがあたしに意地悪するからよぉーー あたしも負けてないもんねぇーー」
 きょうの尚子は本当に楽しそうに進一には見えた。尚子は胸に乗せた顔を進一に向けて甘えるように言った。尚子は人差し指を進一の乳首の先に持って行くと、ちょんと、指の先で突いた。
「あれれー 進ちゃん、なんか、すごくさっきより乳首がとがったみたいーー もしかして、進ちゃんもこういうの好きなのかしらぁ?」
 そう言いながら尚子はすでに舌を大きく伸ばし、目の前の乳首をなめようとしてほおを移動させている。舌の先を移動させながら胸に触れるか触れないか、先端をヒクヒク震わせながら移動させている。ときどき、進一の肌に当たる舌の先が、なんとも言えない刺激を与え気持ちがいい。
「進ちゃん、さっき、あたしにドールにしていることを見せろって言ったわね。そんな回りくどいことなんかしないで、進ちゃんが最初からドールになればいいのよ、そのほうが尚子はいいわ。だって、ドールを進ちゃんと思っていつもしていたのよ。進ちゃんが目の前にいてくれているのに、ドールを使う必要ないでしょ? 進ちゃんが、そんな意地悪するなら…… あたしも進ちゃんにするもーーーん……」
 尚子はそう言いながら、手のひらでそそり立ちへそに張り付くようにたぎった肉棒の裏筋に指の腹を乗せた。尚子の顔が邪魔で見えないが、指でこすっているのは間違いない。そのさわり方が、なんとも、中途半端で、もどかしくて、進一の肉棒が脈を激しく打ち、はち切れそうに固さを増すのが分かる。進一は、もっと強く触ってほしくて、ひくひく腰を動かしていた。尚子がその状態を眺めてから、進一の顔をのぞき込んできた。
「進ちゃんの…… ずいぶん固くなっちゃったねぇ。ほら、もう、かちんこちんよぉーー」

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