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蜃気楼の女

第41章 未来に向かって

「いいです。後1回はできるから、これで我慢します」
「うん、いい子ね」
「でも、櫻子様、あの邪心って、口ほどにもありませんでしたね、5回するまでもなく、たった1回で昇天してしまうなんて、かわいそうでしたね」
「そのたった1回が、よっぽど、気持ちが良くて、うれしかったんだねぇー あたしたち、最後に、いいことしてあげたわぁー」
「おい、きみたち、俺の手足の拘束をいいかげん、解いてくれないかな?」
「えっ、駄目よぉー こういうの良くない?」
「俺って、いつも動けない状況なんだよなぁー」
 橋本は不平を言いながら、結局、二人からあらゆるところをなめまくられた。
「だめだぁー 何もできなくて、発狂するー 狂うよぉおー」
 橋本は二人から受ける愛ぶで怒とうのごとく押し寄せてくる快感の嵐に、すごすぎて苦しそうにうめいた。尚子は、櫻子と橋本が交わっている姿をうらめしそうに眺めながら思った。
「そうだ、進ちゃんも仲間に入れて、これからは4人ですればいいんだわ……」
 そのことに気が付いた尚子はクスッと笑った。また、明日から楽しくなりそうだ、と尚子は期待でわくわくしてきた。
 櫻子は日本に心と体の美容学校をどんどん開設し、やがて、差別や区別のない健全な精神と肉体を持つ国民を育てていくだろう。日本から世界にその学校を増やしていく。地球から虐げられる人々を撲滅、根絶やしにする。
 尚子は櫻子が作る日本の明るい社会が来る前に、まずは、進一の精神と肉体を改革しなければならない、と思い当たった。
「まずは、進ちゃんと同じ職場に就職しよっと、そらから進ちゃんをじっくり調教していくわ……」
 尚子の顔がほほ笑みでいっぱいになっていた。
 さて、橋本はどうなっただろうか。もちろん、櫻子にも尚子にも奉仕することが生きがいになっていた。
「さあ、尚子、櫻子、いっぱい愛してあげるよぉー」
「はーーーい、お願いしまーーーす」
 櫻子、尚子、橋本がベッドの上で絡み合う。
「おじさーーーん、いくぅーーーー」
「浩一さーーーーん、いくーーーーう」
 最強の女たちの叫びが、今日も街にこだました。
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