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蜃気楼の女

第41章 未来に向かって

 櫻子が邪心・田所の顔をのぞきこみながら聞いた。田所は涙をこぼしながら、うなづいているだけだった。櫻子も初めて一体となった感触を感じていた。自分の体の中心が、田所の芯棒を捉え、小刻みに筋肉が躍動している。男の精を絞り出すために、条件反射のごとく、収縮を繰り返している。自分の体で涙を流すほど感激している男を見て、櫻子はつながったまま、上体を倒し、邪心が消えた田所にキスをした。舌を田所の口の中へ差し入れてみた。田所が大きく目を開いた。櫻子が田所の舌を探りながら絡めてこねくり回す。田所の舌の下に舌を差し込み、こすりながらも突いていく。田所も息を荒くしながら櫻子の愛に答えるように絡めてきた。田所はより気持ち良くなってきたのだろう。田所は櫻子の舌の動きでまた昇天した。櫻子の中に3回目の熱いものを感じた。熱いものを感じるたび、田所はあごをあげて苦しそうにうめいた。櫻子は田所のキスをはずしてやった。田所は大きく口を開き、呼吸を繰り返した。おぼれた人間があわてて水面で深呼吸しているようだった。実にすがすがしい顔をしている。
「さあ、尚子、今よ!」
 尚子はすでに裸になっていた。田所の顔をまたぎ、秘部を田所の口に押し当てた。
「平八さん、尚子の蜜をなめて橋本さんを受け入れるのよぉー」
 田所は口の前にある尚子の秘部に舌を差し入れた。
「ああー おじさんの舌だぁー おじさん、なめて、なめてぇーー」
 尚子は自分の乳房を両手でもみしだきながら、秘部を田所の口へ押し当てて、前後に細かく動いた。すでに、蜜で潤っていた秘部が田所の顔の上の右、左、小刻みに移動している。尚子の感じる部分が田所の鼻の頭に当たり刺激するたび、尚子は絶叫した。
「おじさーーーーんんーー」

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