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蜃気楼の女

第17章 安田尚子の家庭教師

 児玉進一は安田尚子の家のインターフォンのボタンを押した。
「ワー 進ちゃん、いらっしゃい、待ってましたーーー 」
 押したら直ぐにインターフォンからうわずった尚子の声が聞こえた。しばらくして、玄関の引き戸が勢いよく開き、尚子が飛び出してきた。
「進一先生、きょうからよろしくお願いしますーーー 」
 満面の笑顔の尚子が直立不動で立ち、進一に向かって深く頭を下げた。頭を上げると、勢いよく進一に飛び掛かってきた。進一は尚子の柔らかな二の腕をつかんでから軽く抱きしめた。体重の軽い尚子は進一の胸に豊満な胸をさらに押しつけてきた。柔らかな乳房の感触が、進一の胸に伝わる。尚子から発する甘い体臭と、ぐいぐい押しつけてくる胸の柔らかい感触に進一の股間が直ぐに反応した。尚子はさらに体を進一に預けたまま、胸や太ももを押しつけてきた。進一の自然硬直した肉棒を、自分の意志とは無関係に、尚子の太ももに押しつける形になった。尚子は堅くなった肉棒の当たりを感じたのだろう。尚子は肉棒に自分の太ももを押しつけ、腿を上げたり下げたりして肉棒に刺激を与えてくる。その刺激にたまりかねた進一は、若い欲望を抑えられず、尚子の体に肉棒をこすりつけたい衝動にかられてきた。その反応にさすがに驚いたのだろうか、尚子が慌てた声を上げた。
「先生、いけないわ、あたしのことがほしくても、玄関先ではあたしでも無理よ」
「エーーー 何? 尚ちゃん」
「フフフ、あたしを抱きたいんでしょ? 」
「もう、バカいってないで、さっさと離れて。早く、部屋へ行って勉強するよ! 」
「アイアイッサー プライベート ティーチャー いろいろ教えてくだされ」
 尚子は進一から一歩下がると、直立不動の姿勢を取ると、片手を額に当て最敬礼をした。そんなやりとりをしている最中、後から尚子の母・ナルミが玄関から出てきた。
「進一さん、もう、こんなおてんば娘ですけど、きょうからよろしくお願いしますねー 」
「了解しました。微力ではありますが、尚子さんを責任もって全力で教えさせていただきまっす」

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