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蜃気楼の女

第18章 2021年3月

 尚子は舌を出して、進一の肉棒の先の残骸を絡め取ると、そのわずかな液体の味をじっくり堪能した。
「やっぱり、進ちゃんの、美味しいわ」
 尚子は自宅のベッドで進一のことを透視していた。尚子はベッドに横たわりながら、パンティの中に手を差し入れた。恥ずかしいくらい、びしょびしょに濡れていた。
「進一、また、汚してやったぞ! どうだった? あたし、良かったの?! 」
 そう言いながら、尚子は両腕で自分の体をそっと抱きしめた。進一にこうやって抱きしめてほしい。妄想じゃなくて、進ちゃんがいたらなあ……そうだ、進ちゃんを大阪から呼び寄せればいいか? 」
 今まで能力を隠してきた尚子が、己の欲望を満たすため、超能力を全開パワーで発動しようと決心した。
「進ちゃん、あたしのもとに来てね、フフフ…… 遠距離妄想はおしまい、これからは隣に並んで妄想しましょうね…… 」
 隣に並んでいるのに、何故、妄想しなければいけないのか? そのことに全く気が付かない二人だった。

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