テキストサイズ

【期間限定】文字の世界を救え!

第6章 『もう一度、君に会えたら』の世界

「こんなことして……私をどうするつもり?」

「あっ……」

「吾郎ちゃんはどこ? ああもう、やっぱりタクシーで帰れば良かったっ……」


 雪野は唇を震わせ泣き始める。


「あっ、あの……すみません! 僕は決して怪しい奴ではっ……」


 その時だった。
 遠くの方から「雪野センパーーーイ!」と誰かが雪野を探している声が響いた。


「吾郎ちゃん? 吾郎ちゃんなの!? 私はここだよ……!!」

「……雪野センパイ!? 今この部屋から雪野センパイの声がっ……!」


 バアンッ!!と勢いよく扉が開き、青年が部屋に飛び込んできた。


「お前っ……お前が雪野センパイをっ!!」

「ちっ、ちちち違うからっ!! 僕は何もっ…」



ストーリーメニュー

TOPTOPへ