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【期間限定】文字の世界を救え!

第6章 『もう一度、君に会えたら』の世界

 そしてアキラは部屋から出て、自分の愛しい女性のことを思い出す。


(あの時、まあやさんも泣いていた。でも僕は彼みたいに助けられなかった……)


 だからまっすぐ彼女を助けに行った彼がすごく羨ましく思えた。


「アキラさん? どうしたんですか、そんな切ない顔して」

「あっ……サンタ。いやさ、僕はまだまだだなぁと思ってさ……」

「えっ、今更何言ってるんですか。アキラさんはヘタレキャラですよ? だから物語が成立してるんじゃないですか」

「……それは嬉しいような、悲しいような……」

「それにアキラさんはヘタレなりに頑張ってるじゃないですか。だから読者様はアキラさんを応援したくなるんですよ」

「……へぇ」

「じゃあ次の世界に行きましょう! 次は昭玄武さんの『お面ウォーカー(大人ノベル版)』です!」


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