テキストサイズ

【期間限定】文字の世界を救え!

第7章 『お面ウォーカー』の世界

「田中さん?」


 アキラはマジマジと男の顔を見る。
 このやくみつるを3発蹴りあげた顔はやっぱりどう見ても昭玄にしか見えない。


「なあ、あんたら服持ってないか? 朝起きたらなぜか着るものもこたつも布団も全部なくなっててさ」


 良夫はブルブルと体を震わせる。
 

「あいにく、これしか持ってませんが」


 サンタは指をパチンと鳴らすと、バニースーツを空間から取り出した。


「……いや、絶対他にも出せるだろ」

「耳もついてますし、バニーちゃん人気あるんですよ?」

「40代のおっさんが着てたら気持ち悪いだろが!」


 結局良夫は寒さには勝てず、バニースーツを着用した。意外と暖かかった。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ