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【期間限定】文字の世界を救え!

第2章 『カトレアの咲く季節』の世界

「おっ、なんか花の香りがしてきたぞ」


 アキラたちは小さな街に降り立った。
 街には至る所に美しい花が飾ってあり、祭りでもあるのか商店街は賑わっていた。


「なんだ、普通じゃん。みんな楽しそうに笑って踊ってるし、ウイルスなんてどこにも……」


 その時、雲ひとつなかった空が急に真っ暗になった。しかも雨がポツポツと降ってきてどしゃ降りの雨に変わり、アキラたちは近くの民家に飛び込んだ。


「びっくりした~! なんだよ急にっ……雨降るなら降るって言ってくれよな。なぁ、サンタ」


 振り返ると、そこにサンタはいなかった。
 玄関の扉を開けても外にもいない。


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