不純異性交際(下) ―それぞれの未来―
第29章 何度でも
ふと目が覚めると外はまだ薄明るいくらいで、時計を確認すると午前4時過ぎだった。
(こんなに早く目が覚めちゃった…。)
隣では瀬川くんがすうすうと静かに眠っている。
起こしてはいけないと思いつつも、寝返りを打った振動で彼が声を発した。
「んっ…?…んん~っ……」
寝ぼけているのか、私をぐいっと抱き寄せると髪を何度か撫で、またすうすうと寝息が聞こえてきた。
幸せな朝…
しばらく彼のぬくもりを噛み締め、それからそっと首筋にキスをした。
引き締まった熱い筋肉と触れ合っていると、なんだか無性に気持ちが昂ぶってしまう。
どうにも抑えきれず、私はタオルケットに潜り込み瀬川くんの胸元をぺろりと舐めた。
じゅうぶんに潤った舌で乳首をぬるぬると擦り、チュッ…と吸い上げる。
「…ん…」
瀬川くんの吐息が聞こえ、私はさらに下半身へと舌を進めた。
半分起きているような様子の肉棒を愛撫すると、それは口の中でムクムクとすぐに大きくなった。
完全に目が覚めた瀬川くんから聞こえる吐息は、徐々に荒くなっていく。
焦らすように舌で愛撫したあとで、ジュボジュボと咥え込むと彼の臀部は硬直した。
「ハァ……---ハァ…---やらしすぎる朝だな…?…ふふっ」
ブランケットをめくられ、私は頭を出して彼に口づけた。
「ね、……したいの…だめ?」
「ダメなわけない。お前、その顔…人に見せんなよ…」
起き上がろうとする瀬川くんを制し、私が上にまたがった。
「今すぐしたい…いーい…?」
いつの間にか、触れてもいないのに愛液でトロトロになった秘部を彼に押し当てる。
「ぅ、ん…っ…」
うなずく彼が私の瞳の奥を見つめている。
”クチュッ---……”
一思いに挿入すると、その快感に膝が激しく震えた。
「アッ…あぁああっ…ゃあンッ…----」
下から乳房を揉み上げられ、上も下も…そして視線でも愛撫され、わけがわからない。
激しくオーガズムを感じると、私の唇からはだらしなく涎が滴った。
「ちょうだい…」
促されて口づけると、滴る唾液まですべて彼に飲み込まれてしまった。