不純異性交際(下) ―それぞれの未来―
第29章 何度でも
まだヒクヒクと余韻に浸っている秘部を壊すように、瀬川くんは下から激しく突いた。
「アァッ…だめぇっ、そんなしたら…でちゃ、うぅううッ---…」
激しいピストンと同時にクリトリスをにゅるりと愛撫されると、私の深部は諦めたように一気に快感に溺れる。
「もぅ…ッ…あぁあっ、ン……ぁ…ッッ---」
ジュプジュプと音を立てて溢れ出す液体が、彼の腹部を濡らした。
全身の筋肉が溶けたように前のめりになだれ込むと、瀬川くんは私の髪をかきあげてまた、唾液を欲しがった。
どこもかしこもいやらしく潤っていて、まるで2人…深い海の中に沈んでいくようだった。
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瀬川くんは目を閉じ、私を抱き寄せると指先で髪をいじる。
まだ荒い2人の呼吸が部屋を漂う。
「瀬川くん…」
「ん?」
「ごめんね、朝から…疲れさせちゃって…」
「ははっ。疲れてねーよ(笑)噛み締めてんの」
私もギュッと彼を抱きしめると、互いのぬくもりで身体の深部まであたたまっていく。
朝のまどろみの中、うっすらと少し眠っただろうか。
気がつくと時計はもう7時を指していた。
「風呂いってくる。お前はもうちょっと寝てな」
「んっ…私も一緒にお風呂…」
「入る?」
「うん…」
「ふふっ。おいで」
風呂場までの少しの距離も手をつないで移動すると、私は30歳の自分が少し恥ずかしくなる。
「私…この歳で、ベタベタしすぎかなあ」
「ん?…お前はずっと俺に甘えてればいいの。ほら、身体洗うから。こっち来て」
すっかり私の身体に馴染んだ彼の指先が、たくさんの泡と一緒に隅々まで滑る。
「…ずっと?」
「うん、ずっと」
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瀬川くんは朝食を済ませ、納涼祭の準備へと向かった。
午後になると再び迎えに来て、私も一緒に学校へと足を運んだ。
地域の人達が協力して、色々なお店のテントを出していた。
「すごいね、ワクワクする~~!」
先生たちへの挨拶を済ませ、改めてグラウンドに目をやる。
真ん中には盆踊りの櫓(やぐら)が設置され、すぐとなりには流しそうめんの竹がまっすぐに伸びている。