不純異性交際(下) ―それぞれの未来―
第4章 土曜日の夜
瀬川くんは、「大丈夫?」と私に声をかけた。
「どうして?」
「いや…」
それからしばらく抱き合い、瀬川くんは私がもうすぐ離婚することを気にしているのだと気づいた。
「瀬川くん…」
「ん?」
「いつも支えてくれてありがとう」
「…なんだよ急に(笑)こえーよ」
「ふふっ。本当に感謝してるの。瀬川くんがいてくれて良かった…」
彼は確かめるように私の顎を持ち上げ、優しく口づけた。
そのまま押し倒され、シャツのボタンを外されると淡いブルーの下着があらわになった。
大きな手で愛でるようにふわりと包まれ、今度は深いキスを交わした。
するりとホックを外されるとキスはどんどん激しくなり、息が苦しいほどだ。
「…んふぅっ……」
糸を引く唇をぬるぬると愛撫され、私の全身の筋肉がほぐれていく。
不意に乳首を愛撫され、つい声が出てしまった。
「はぁんっ……」
時刻はまだ22時前で、瀬川くんの実家の母屋は電気がついている。
少し離れているとはいえ、派手なことは出来ない。
「瀬川くん…っ…家族がまだ、…んっ…」
「…無理、我慢できない」
そう言うと彼は熱い舌で私の乳房をいやらしく舐め上げた。
「んぁ…っ」
時折、とがらせた舌先で愛撫されると奥歯が浮くような激しい快感に襲われる。
ふんわりとしたデザインのガウチョパンツをおろされ、下着の上から指でなぞられるとそこは既に生暖かく湿っていた。
「あ…ん、下着…汚れちゃう」
「脱がせていいって事?」
いじわるに笑う瀬川くんに胸がドキドキする。
部屋の電気を付けたまま下着をおろされると私の恥毛があらわになり、途端に恥ずかしくなってしまう。
直に触れられたそこはとろりと潤い、瀬川くんの指をすんなり受け入れた。
「あぁっ…ん、だ、め…」
浅く挿入したまま指先をクイッと曲げられた瞬間、私の腰がビクリと浮いた。
「はぁっ……はぁ……ん…声でちゃ…うぅ」
私は早く瀬川くんが欲しくて、彼の下半身へ手を伸ばした。