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田村さんと私

第2章 帰宅後

走りながら帰宅した

荒い息のまま玄関を開けて、廊下にへたりと座り込んだ

はぁ…はぁ…はぁ…

頭がガンガンした

息子が田村さんを犯した

さらに自分も田村さんとしてしまった

息子を自首させるべきなんじゃないか、だけど自分も妻もこの町にはもう住めなくなる…

あぁ…どうしたらいいんだ…

頭を抱えていると、リビングからTVの声が聞こえてきた

ポケットに入っていた箱を取り出す

黒色の小さな箱は振ってみたがなんにも音はしなかった

よろよろと寝室に向かった

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