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ひなとDoctors 〜柱と呼ばれる医師たち〜

第132章 つわり


〜食堂〜




藤堂「悠仁、ひなちゃんの具合どう?」




昼休み。

藤堂先生と神崎先生と飯を食う。




「まだ落ち着かないです。ケトン体3+、4+で全然快方に向かわなくて…。」



神崎「妊娠糖尿病にはなってない?」



「はい、それは今のところ。とにかくずっと気持ち悪いみたいで、ただ時間が過ぎるのを、つわりが終わるのを待っていて……きっと今ひなは、地獄の中にいるんだろうなと…。眠れればマシだと思うんですけど、それさえままならない状態です…。」



藤堂「13週目だよね?早く落ち着くといいけど、妊娠後期までずっと続くこともあるからな…。」



「ひなはつわり重いだろうなって、予想と覚悟はしてたんですけど、正直ここまでとは…。医者なのに何もできないし、ひなの夫なのに何もできないし、父親なのに何もできなくて……本当つらいです。」



神崎「男にできることは無いに等しいけど、ひなちゃんを精神的にサポートできるのは、やっぱり夫であり父親の五条先生にしかできないよ。五条先生がそう思う気持ちもひなちゃんはわかってくれてるはずだよ。気に病まず、なるべくひなちゃんのそばにいてあげて。」


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