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性に溺れる私

第6章 【アブナイ不徳義】








文化祭が終わったら今度は期末テストが始まる。
前回の補習組はテスト前から要注意だ。
ノートの整理や要点をまとめたプリントを自ら作成しやらせている。




「穂高くん、ちゃんと真面目にやって」




「へーい」




人の気も知らないでヘラヘラすんな。
大樹の前の席な穂高くんに遅れてる分説明しながら教えようと前に座ったのに。
机の下から足でスカートの中に入ってくる。




咄嗟に手で侵入を防ぎ顔でダメだと拒む。
それでもニヤニヤする穂高くんは後ろに大樹が居るのに大胆に股の中に足を入れてくるのだ。




真面目にプリントしてくれてる大樹は下を向いている。
バレないよう冷静を装い、始めから説明していく。




足の指が割れ目を押し当て親指が動くたびにクリトリスを刺激してくる。




変な声が出そうになり中断。
睨みつけても止めそうにないから席を離れた。
「待って、ここわかんない」と再び座らせようとする穂高くん。
だから席を横につけた。




ここからだと大樹から見える場所。
本当、油断ならない。
クズ野郎。
壊しにかかるのか。
単に私の反応を楽しんでいるのだろう。





「ていうか俺、後は家でやってくるわ」




「え、まだ始まったばっかじゃん」




「邪魔しちゃ悪いし?」




気持ち悪っ!
変に気遣いしちゃって何企んでんだか。
「一緒にやろうよ」って大樹も言ってるよ?




「本当に家でやれるの?三人でやった方が効率良いと思うけど?わかんないとこあったらすぐ教えれるし」




「いや、いいわ」




スタスタと本当に帰って行ってしまった。




「耀平のやつ、何に気遣ってんだ?」




あっさり引くのね。
まぁ、どの手で来ても阻止するけど。
大樹と居る時は大樹優先だから。
それは譲らないつもり。




今度さっきみたいな真似されたらきちんと教えてあげないと。
セフレの定義ってやつを。




翌日もその翌日も穂高くんは私たちから距離を取り一緒に勉強することはなくなった。




「ちょっと待って…!」




また先に帰ろうとする穂高くんを下駄箱で止めた。




「大樹は?いいの?ほったらかして来たんだ?」












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