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美しい影

第1章 出会い


でも俺の言葉に亜美はか細い声で返す。

「あの、それって。…エッチな事はどうすればいいですか?」

軽く考えていた俺とは対象的に亜美はとても不安そうだった。
確かに母親の男から逃げた先で同じ事をされると思うなら、意味ないよな。

そもそも俺は年下にあまり興味がないんだけど、それを言っても信用してもらえないだろう。
だからあえて別の言い方にしてみる。

「ゴメン、金ないからエッチは無し。さっき電話で知り合いに聞いたら、一緒に食事するだけで5千円とか聞いたけど、それも払えないや。でも、家賃や光熱費は俺が出すよ。亜美がいても居なくてもかかる費用だし。
それから、俺はバイトとバンド練習でほとんど家には居ないから自由にしてていいし。まぁ、亜美がそれで良ければだけど?」

結局決めるのは亜美。あまり強引に誘っても可哀想だと思った。

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