『病院の風景』第6章「回復」 20ページ - ちょっと大人のケータイ小説
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病院の風景

第6章 回復

石川は、射精した満足とお腹の痛みで、しばらく動けず便座に座っていた。

さっきトイレに入って来た看護師の話し声も聞こえなくなった。聞こえた会話から、もうくトイレから出て行ったと思われる。

石川は、便座に座ったまま持っていたトイレットペーパーで股間と、手に付いた精子を拭いた。そのトイレットペーパーをトイレに捨てると、ゆっくりと立ち上がり、パンツとズボンを上げ、身なりを整えた。

やはり腹筋に力を入れたせいで、手術したところが痛い。

石川は、トイレットペーパーを何十かにして取り、ドアに掛かった精子を丁寧に拭いた。そしてもう一度トイレットペーパーを取ると、便座に座り直しそのまま屈んで床に落ちた精子も拭いた。屈むとお腹が痛いので、できるだけゆっくり動いた。そして、トイレットペーパーをトイレに捨て水を流し、個室を出た。

石川は、性的な興奮で、おしっこをすることを忘れていたことに気付き、男性用の立ったままする便器のところで、おしっこをした。おしっこが一通り出終わると、ツーっと糸を引く液体が便器に落ちていく。

精子の残りの滴だ。石川は、それを振り落とし股間をしまうと、手を洗い廊下に出た。


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