テキストサイズ

理恵の初体験──ヌードモデルの覚悟──

第1章 理恵、奮戦(女子高生)


結局は、彼は美大に合格した。

私のもう一つの作戦──レオタード・プロジェクトがとりあえず成功したのだ。

(私がバレエを習っていてよかった)

ただし、バレエ教室とはレオタードの着方が違った。

教室では、全裸になってタイツを穿き、レオタードに脚を通す。(全裸だよ、すごいでしょ)

つまり、普通の下着をつけてない。パンティラインが出ないかわりに乳首の位置がわかる。
女性しかいない教室だから、これでいいのだ。

──あの日、例の詩織さんの立ち会いのもと、レオタードのモデルとなった。

そのときは、普通のコットンショーツを穿いて、ボディ・ファンデーションというインナーの上から黒いレオタードを着ていた。(ほら、違うでしょ)

こうして、ヌードと同じシルエットを見せるレオタード・モデルの私のポージングを、彼は描ききった。

いける、と思った詩織さんが「理恵さん、裸になって」と声をかけたタイミングが、まさに絶妙だった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ