ドSな兄と暮らしています
第4章 見つかったもの
1
歯磨きした後の、「ちょっと待て汐夏」の破壊力ったらこの上ない。
とある休日の昼下がり、昼食後の歯磨きをした後に声をかけられる。
恐る恐る、兄ちゃんの方を向く。
首がギシギシ言うんじゃないかと思うほど、本当に恐る恐る。
だって、想像できるんだもん、兄ちゃん絶対鬼みたいな顔してるよ。
兄ちゃんは、私が振り向く前にスタスタと近寄ってきた。
そして、背後を取る。
背中から、両肩をがっしり掴まれて、恐怖心は倍増する。
「ひぇ〜〜! なに、何でしょう……?」
ビクビクして、また無意識に敬語になる私の顔を覗き込んで、
「ちょっとリビング来ようか」
と笑顔でおっしゃるではないですか。
その笑顔、鬼みたいな顔の時よりめちゃ怖い。
破壊力抜群すぎて心臓がドキドキと音を立てる。
私はそのままリビングに連行された。
リビングのテーブルには、ズラリ歯科セット。歯ブラシが3種類とデンタルフロス、口の中で使うちっちゃい鏡、うがい用のコップ、何処から持ってきたのか首からかけるエプロンみたいなのまで置いてある。
もうなんか、それだけで気合い十分すぎて、回れ右して逃げようとするけれど、兄ちゃんはそれを許さない。立ちはだかる兄ちゃんに、そのままリビングへと押し込まれる。
歯磨きした後の、「ちょっと待て汐夏」の破壊力ったらこの上ない。
とある休日の昼下がり、昼食後の歯磨きをした後に声をかけられる。
恐る恐る、兄ちゃんの方を向く。
首がギシギシ言うんじゃないかと思うほど、本当に恐る恐る。
だって、想像できるんだもん、兄ちゃん絶対鬼みたいな顔してるよ。
兄ちゃんは、私が振り向く前にスタスタと近寄ってきた。
そして、背後を取る。
背中から、両肩をがっしり掴まれて、恐怖心は倍増する。
「ひぇ〜〜! なに、何でしょう……?」
ビクビクして、また無意識に敬語になる私の顔を覗き込んで、
「ちょっとリビング来ようか」
と笑顔でおっしゃるではないですか。
その笑顔、鬼みたいな顔の時よりめちゃ怖い。
破壊力抜群すぎて心臓がドキドキと音を立てる。
私はそのままリビングに連行された。
リビングのテーブルには、ズラリ歯科セット。歯ブラシが3種類とデンタルフロス、口の中で使うちっちゃい鏡、うがい用のコップ、何処から持ってきたのか首からかけるエプロンみたいなのまで置いてある。
もうなんか、それだけで気合い十分すぎて、回れ右して逃げようとするけれど、兄ちゃんはそれを許さない。立ちはだかる兄ちゃんに、そのままリビングへと押し込まれる。