ドSな兄と暮らしています
第6章 汐夏の挑戦
「手に職をつけとけば、食いっぱぐれないと思ったからかな」
「そっか〜……」
「あと、兄ちゃんが通ったところは3年制の短大だった。しおは? それ、考えてるんでしょ。どうするか」
兄ちゃんはそう言ってまたキッチンの食材達に向き合う。2人用の鍋を使って、切った具材を手際よく順番に入れていく。
「私ね、カウンセラーになりたいって思った」
「ほう、意外な職業が出てきたね」
兄ちゃんは相槌を打ちながら、鍋に肉を並べて入れていく。
「保健室の先生に、いろいろ助けてもらって、私も学校での抜け穴みたいなところをつくる仕事がしたいって思ったから」
兄ちゃんは鍋の面倒を見ながらも、じっくりと私の話に耳を傾けていた。
「もっと人の心について勉強してみたいと思ったの。心理学科だったら、調べてみたら文系の学部に多くて」
文系の短大か専門学校を……と、ちょっと前まで思っていたけれど、少し方向転換をしようと思った。
「国公立大学の4年制に進みたいって思ってる…… まだ、自信は無いんだけれど……」
「そっか〜……」
「あと、兄ちゃんが通ったところは3年制の短大だった。しおは? それ、考えてるんでしょ。どうするか」
兄ちゃんはそう言ってまたキッチンの食材達に向き合う。2人用の鍋を使って、切った具材を手際よく順番に入れていく。
「私ね、カウンセラーになりたいって思った」
「ほう、意外な職業が出てきたね」
兄ちゃんは相槌を打ちながら、鍋に肉を並べて入れていく。
「保健室の先生に、いろいろ助けてもらって、私も学校での抜け穴みたいなところをつくる仕事がしたいって思ったから」
兄ちゃんは鍋の面倒を見ながらも、じっくりと私の話に耳を傾けていた。
「もっと人の心について勉強してみたいと思ったの。心理学科だったら、調べてみたら文系の学部に多くて」
文系の短大か専門学校を……と、ちょっと前まで思っていたけれど、少し方向転換をしようと思った。
「国公立大学の4年制に進みたいって思ってる…… まだ、自信は無いんだけれど……」