ドSな兄と暮らしています
第6章 汐夏の挑戦
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夕食後、リビングのテーブルで学校の課題を片付けていた。課題が終わって休憩しようとした時に、兄ちゃんがどっさりと紙が挟まったファイルを1冊持ってきた。
バサッ!
「わぁ!……何これ?」
驚いて後ずさる。兄ちゃんを見上げると不敵な笑みでニヤリと笑って言った。
「見てみ」
恐る恐る手にすると、今まで私が受けた数学のテストの答案用紙がいっぱい詰まっていた。
定期テストの分だけじゃなくて、模試や小テストまで一緒に挟まっている。
うわ、これは思いもよらない黒歴史……
点数が悪くてクシャッとして捨てたはずの物も挟まっていて、恥ずかしい。
兄ちゃんに怒られていい様な点数のテストも、何も言わずにせっせと拾い集めてたのか……恐怖。
「まずは、定期テストを中心に解き直ししてみて」
「うへぇー1年の頃のなんて覚えてないよ」
答案用紙をぺらぺらと捲りながら、良いとは言えない点数のオンパレードに半泣きで答える。
「一緒に見るから、大丈夫だ。今から1年生1学期の数1の中間考査からやっていくよ」
夕食後、リビングのテーブルで学校の課題を片付けていた。課題が終わって休憩しようとした時に、兄ちゃんがどっさりと紙が挟まったファイルを1冊持ってきた。
バサッ!
「わぁ!……何これ?」
驚いて後ずさる。兄ちゃんを見上げると不敵な笑みでニヤリと笑って言った。
「見てみ」
恐る恐る手にすると、今まで私が受けた数学のテストの答案用紙がいっぱい詰まっていた。
定期テストの分だけじゃなくて、模試や小テストまで一緒に挟まっている。
うわ、これは思いもよらない黒歴史……
点数が悪くてクシャッとして捨てたはずの物も挟まっていて、恥ずかしい。
兄ちゃんに怒られていい様な点数のテストも、何も言わずにせっせと拾い集めてたのか……恐怖。
「まずは、定期テストを中心に解き直ししてみて」
「うへぇー1年の頃のなんて覚えてないよ」
答案用紙をぺらぺらと捲りながら、良いとは言えない点数のオンパレードに半泣きで答える。
「一緒に見るから、大丈夫だ。今から1年生1学期の数1の中間考査からやっていくよ」