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ドSな兄と暮らしています

第6章 汐夏の挑戦

「そうだね。それで、1回目の約束の時に、終わらなかったら、お仕置があるよって話したのは覚えてるか?」

「うっ……は、はい……」

私は俯いて、ギュッと目を瞑る。
兄ちゃんはしゃがんで、私の耳元で囁く。

「今回のお仕置は、特別授業って事にしようかな」

と、特別授業とは……?
驚いて顔を上げると、兄ちゃんはいたずらっぽい笑顔を浮かべている。

「汐夏、最近寝る前に1人で触ってること多いでしょ?」

兄ちゃんは、そう言いながら私の胸の山を、ツンっとつつく。

「ひゃっ……!!」

バレていた……!! 一度完全にバレてからは上手くやってると思ってたけど、全部バレていた……!!!

私は恥ずかしくて、兄ちゃんと目を合わせられない。兄ちゃんは、そんな私の反応をとても楽しんでいる。

「今日は下の方の触り方、教えてあげる」

「そ、それは……!!!」

焦って顔を上げる。
ニヤニヤしながら、「いやだ?」と兄ちゃんは聞いてくる。

「それが嫌なら、週末の数学の時間を2倍にして、課題もちょっと多めに出す。どっちがいい? 今回は選ばせてあげる。どっちにしろ苦しいねぇ」

究極の2択。どっちがいいって言われたら、そりゃ正直に言うと……気持ち良い方が良いに決まっているけれど……。それを選択する恥ずかしさから、即答できない。

兄ちゃんは私のそんな様子ですら楽しんでいる。
いたずらっぽい笑みは崩さずに、余裕さえ感じさせる。

完全にエロい選択をしたとしたら……
恥ずかしさと、緊張と、今からされるであろう色んなことを想像する。
どこか、なんか期待している自分がいる。
既にちょっと下着の中が濡れ始めた。

「……さ、最初の方で……」

私が小さい声で告げる。

「ん?最初の方って?」

兄ちゃんはとぼける。絶対にわかっているはずのに、今日はとことん意地悪をしてくる。

「し、……下の方の触り方……教えてください……」

「はい、よく言えました」

それが特別授業開始の合図だった。

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