午後はセックスの授業!?
第1章 蒼×莉菜
朝食を食べ終えて着替えていると既に支度を終えている蒼が急かしてくる。
「早くしろよ」
「もう!先行って良いってば!」
「やだよ、おばさんに莉菜の事待っててくれてるって思われたいし」
「何でいつも蒼の猫被りに付き合わないといけないの…もう」
蒼の猫被りは女子ウケが良く、学校でも王子様みたいな存在で女子達が集まってくるから本当は朝も一緒に行きたくない…
だからわざと時間ギリギリに支度をしている。
急かされながら支度を終えて学校へ向かう。
「莉菜が遅いから遅刻ギリギリなんだけど」
「先に行ってって言ったじゃん!蒼が勝手に待ってたんだから文句言わないでよね!」
校門が閉まるギリギリで門をくぐって教室へ向かう。
わざとギリギリにきた甲斐があって今日は教室に着くまで蒼に人が集まらなかった。
教室に着くと教室の中は何となくザワついていた。
「蒼君!お願い!私、相手蒼君がいいの!」
「ちょっと退いてよ!私が蒼となんだから!」
何の事だか分からないけど、女子達が必死な表情で蒼の周りに集まってきた。
「えーっと…相手って何の事?」
「朝のニュース見てないの!?」
私と蒼は顔を見合わせて首を傾げた。