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優しく繋がる赤い糸

第6章 1st side -Natsume-*Act.6☆

「また、私の下の名前、呼んでくれませんか? ――毅弘、さん……」

 不意を衝くように、萌恵が夏目の下の名前を口にしてきた。

 夏目は驚き、けれども萌恵に呼ばれたことが嬉しくて堪らなかった。

「萌恵……」

 下の名前を呼び、再び萌恵の蜜壺に己を宛がう。
 充分に濡れてはいても膣は狭い。
 それでも、半ば強引にナカを貫く。

「萌恵、入ったよ……」

 萌恵は満足げに微笑んでいる。
 夏目が想像出来ないほどの痛みを感じているだろうに、それを微塵も見せない。
 女ならではの強さだろうか。

「動いていい?」

 夏目が訊ねると、萌恵は笑みを湛えたまま頷く。

 夏目はゆっくりと身動きした。
 本当に、萌恵と繋がっている。
 その幸せを噛み締めながら、律動を繰り返す。

 萌恵の鳴き声は控えめだった。
 初めてだから仕方がない。
 今は痛いのを我慢することが精いっぱいだろうから。

 処女の強い締め付けに、夏目は何度も達しそうになる。
 だが、少しでも萌恵と長く繋がっていたいと思うため、何とか自身を抑える。

「ふ……あぁ……っ……」

 ちょっとずつ鳴く声が高くなっている。
 それでも、舌で愛撫していた時よりはまだ小さい。

 また、射精感が高まってきた。
 もう少し、と思ったが、年齢のせいだろう。
 さすがに限界を覚えた。

 夏目は強く腰を打ち付けた。
 ベッドが軋み、それに合わせるように萌恵の声も先ほどに増して高くなった。

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