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優しく繋がる赤い糸

第6章 1st side -Natsume-*Act.6☆

「あ……あぁ……っ……やぁ……っ……!」

 萌恵の膣が締まった。
 それからほどなくして、夏目も薄い膜越しに己の欲望を吐き出した。

 萌恵はぐったりとしていた。
 一瞬、気を失っているのではと心配になったが、意識は辛うじてあるようだった。

 夏目は少し萌恵のナカに留まってから、慎重に性器を引き抜いた。

 避妊具には、うっすらと血が付いていた。
 まさかと思い、シーツにも視線を落とすと、薄赤い痕が残っている。

 夏目は黙々と避妊具の後処理を済ませた。
 そして、脱力している萌恵の秘部をティッシュでそっと拭う。

 夏目の行為に気付いた萌恵が、慌てて起き上がろうとしてきた。
 だが、それを夏目は、「そのままで」と制止した。

 萌恵は結局、なすがままになっていた。
 不本意だっただろうが、初めてで疲れきっている萌恵に無理はさせられない。

 全て終えると、夏目は萌恵の隣に横になった。
 頬にかかっていた髪をそっと指で掬い、口角の辺りに触れた。

「辛かったよな……。ごめん……」

 急に罪悪感に囚われ、謝罪を口にする。

 萌恵は頭をもたげる。
 ジッと夏目に視線を注ぎ、「謝らないで下さい」と返してきた。

「私が望んだことですから。それに、謝られたらかえって惨めです……」

 萌恵の言葉に、夏目の胸の奥にチクリと痛みを覚える。
 まだ、ごめん、と言いそうになったが、何とか飲み込んだ。

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