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優しく繋がる赤い糸

第6章 1st side -Natsume-*Act.6☆

「俺も好きだよ。――萌恵」

 多分、初めて改めて萌恵に『好き』と言った。

 萌恵にとっては不意打ちだったのかもしれない。
 驚いたように目を瞠り、けれども少しずつ表情を和らげていった。

 心の中に温かい感情が広がる。
 愛されること、愛することがこれほどまでに幸せだったなんて、長いこと忘れていた。

(萌恵が、教えてくれた)

 また、愛おしさが込み上げる。
 深く口付けると、萌恵もぎこちなく夏目に舌を絡ませてくる。

(萌恵が欲しい。もっと、たくさん……)

 口付けを交わしながら、萌恵の下肢へと手を伸ばしてゆく。
 無理をさせてはならないと頭では分かっていたが、もっと萌恵の可愛く鳴く声が聴きたかった。

「ん……っ……あぁ……っ……」

 秘部に指を挿し入れ、動かすと、萌恵の身体が仰け反った。

「もっと、感じてみて?」

 耳元で囁くと、萌恵が切ない溜め息を繰り返す。

 たくさん鳴かせてやりたい。

 夏目は欲望の赴くままに、萌恵を快楽の海へと溺れさせ続けた。

[1st Side-End]
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