Melting Sweet*Extra
第5章 壊されるほどに*Act.1
「――好きなようにしたら?」
半ば自棄になって言い放つと、衛也君の腕の力が緩んだ。
「立って」
やんわりと、けれども有無を唱えさせない口調で私に告げてくる。
私は言われるがまま、椅子から立ち上がった。
衛也君は、私を彼の方へとゆっくり向けさせる。
「夕純さん、ほんと可愛い」
そう言うと、衛也君はわずかに屈んで私に口付けてくる。
私は戸惑った。
でも、それもほんの一瞬のことで、気付くとほとんど無意識に踵を上げ、衛也君の身長に合わせて背伸びしていた。
衛也君のキスはいつまでも終わらない。
唇が離れたかと思えば、また啄むように口付けられる。
そして、しだいに深さを増し、わざと音を立てて私の舌を衛也君のそれで絡めてくる。
でも、私も翻弄されているようで衛也君の行為に応えている。
オフィス内でこんな破廉恥なことをしてはいけない。
分かっているのに、蕩けるほどの甘いキスに頭がぼんやりとしてしまって理性が全く働かない。
どれほど互いの唇を貪り合っただろう。
徐々に私の全身からは力が抜け、キスが終わると、そのままぐったりと衛也君に倒れ込んでしまった。
半ば自棄になって言い放つと、衛也君の腕の力が緩んだ。
「立って」
やんわりと、けれども有無を唱えさせない口調で私に告げてくる。
私は言われるがまま、椅子から立ち上がった。
衛也君は、私を彼の方へとゆっくり向けさせる。
「夕純さん、ほんと可愛い」
そう言うと、衛也君はわずかに屈んで私に口付けてくる。
私は戸惑った。
でも、それもほんの一瞬のことで、気付くとほとんど無意識に踵を上げ、衛也君の身長に合わせて背伸びしていた。
衛也君のキスはいつまでも終わらない。
唇が離れたかと思えば、また啄むように口付けられる。
そして、しだいに深さを増し、わざと音を立てて私の舌を衛也君のそれで絡めてくる。
でも、私も翻弄されているようで衛也君の行為に応えている。
オフィス内でこんな破廉恥なことをしてはいけない。
分かっているのに、蕩けるほどの甘いキスに頭がぼんやりとしてしまって理性が全く働かない。
どれほど互いの唇を貪り合っただろう。
徐々に私の全身からは力が抜け、キスが終わると、そのままぐったりと衛也君に倒れ込んでしまった。