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Melting Sweet*Extra

第6章 壊されるほどに*Act.2☆

「――ここで仕事の話はしないで……」

 とうとう耐えられなくなって、私は衛也君から離れて背を向けた。
 普段ならともかく、セックスが終わってから説教なんてあんまりだ。
 しかも、頑張っていることをこれほど責められるなんて。
 
 しだいに息苦しさを感じた。
 目の奥からは涙が溢れ、嗚咽も漏れる。

 と、背中越しに私の身体は大きなもので包まれた。

「ごめんなさい」

 私を抱き締めながら、衛也君が耳元で謝罪してくる。

「あなたの言う通り、ここで言うべきことじゃなかったですよね。でも、これだけは分かって下さい。――俺は、あなたに何かあったら……、どうにかなってしまうほど不安で堪らないんです……」

 衛也君の声は春のせせらぎのように、優しく心に染み込んでくる。
 優し過ぎて、私の心を痛いほど締め付ける。

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