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スーパーおにぎりマーケット

第44章 おにぎり爆誕の日

こんばんは、おにぎりです。
突然ですが、先日、誕生日を迎えました。

20代も数年目、慣れたもので、早いですね。
そんな20代も慣れてきた大人なおにぎりは、誕生日の朝、中学生みたいな焦り方をしました。

血液で彼氏の家の寝具を汚しながら目覚めるという、暴挙。笑

昨今の中学生でもそんなミスしないよ〜…………。
白い布団カバーとマットレスが……
ホラー映画かよって感じ。とても誕生日の朝とは思えず。
彼氏、寝起き、開口一番。

「わ。こんなに血出るんだね」

布団汚されてるのに、呑気だ、怒ってもいいんだよ……。
落ちなかったらどうするつもりなのか。

自分の処理の前に、『血液 シミ 落とし方』で鬼検索。
重曹なんてねーよ!!!と突っ込みながら、『血液 シミ 落とし方 重曹なし』でヒットしたのはセスキソーダ。

彼氏、ちゃんと掃除する系の男でよかった。

「セスキソーダあるよ」

神…………!!

とにかく血液にセスキソーダで、どうにか落としました。
すごいんだね、ほんとに綺麗に落ちた。テレビショッピングか何かみたいに。
彼、謝りながらセスキソーダを狂ったように吹きかけ、寝具を叩くわたしの横で、感心してた。

「おお、すごー!」

いや、怒ってもいいんだってば(2回目)。

騒動がひと段落してから、そんな大人とは程遠いおにぎりの誕生日を祝ってくれました。ありがとうね。
血塗れたものを風呂場で洗ったら殺人現場みたいになって、この後もう一度焦ったんだけれど笑

ここからは大人なので。ちゃんと大人として過ごしました笑

午前中からビールを飲みました。
ロング缶に口付けて、優雅な朝ですよ。でもその姿は多分、お姉さんというよりおっさん笑
つまみを2人で開けながら、わいわい飲んで、もう1回寝ました。

昼過ぎに起きて、蕎麦を食べに行く。
蕎麦の後にはきちんと蕎麦湯。蕎麦湯は美味しい。

彼が誕生日のプレゼントに、一緒に服を選んでくれました。
セレクトショップは初めてで、その値段にどきどきしながら。でも、わたしが着たいと思ったお洋服を選ぶことができました。
そういえば、『優咲春』のいっちゃんが言ってた、「着たい服を着よう」ってセリフ、実はわたしの友だちからの言葉です。
その友だちからも、お祝いのメール届いてました。うれしい。

1つ歳とったくらいでは変わらないなぁと思うおにぎりでした笑

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