ママ、愛してる
第4章 由香
「絢子ママ。幸介と離れてとは言えません。
親子の関係がどんな形でも、あたしの口出し出来ることじゃないから。
でも、少しだけでいいから、絢子ママの愛が欲しいんです。
幸介が居ない時だけでもいいから・・・、あたしの気持ちを受け入れて欲しいんです」
「わたしとコウの事、わかってたんだ」
「ええ。ふたりを見ていればわかります。絢子ママを愛してるあたしには・・・」
「少し、考えさせて。コウとの事がなければ、多分由香を受け入れると思う。
高校生のあなたが、バイトに来たときから、あなたをかわいいと思ってた。
わたしはいわゆるビアンではないけど、由香をだ単なるバイトだなんて思えなかった。
だから、あなたが落ち込んでる時に、ぎゅっと抱き締めたこともあった。
あまりに可愛くてほっぺにキスしたこともあった。でも、今すぐには結論を出せない」
「幸介に相談するんですか」
由香が問いかける。
「わからない。でも、幸介を裏切る事は出来ない。
由香とわたしが愛し合うよりも、許されない関係だから、余計に出来ないの」
僕は、夢遊病のように、店を離れた。
ママは、どんな結論を出すのだろう。
もしママから、今の話を持ち出されたら、僕は何て答えたら良いのだろう。
いくら考えても、結論は出なかった。
いや、最良の方法は、わかっている。
絶対に許されない僕が家を出て、由香がママのパートナーになればいい。
その先は、ふたりで決めて行けば良いのだ。
一生パートナーとして生きていくのか、何かの壁にぶつかって別れてしまうのか。
今は誰にもわからない。
僕は、どうすれば良いのか・・・。
わからない。
親子の関係がどんな形でも、あたしの口出し出来ることじゃないから。
でも、少しだけでいいから、絢子ママの愛が欲しいんです。
幸介が居ない時だけでもいいから・・・、あたしの気持ちを受け入れて欲しいんです」
「わたしとコウの事、わかってたんだ」
「ええ。ふたりを見ていればわかります。絢子ママを愛してるあたしには・・・」
「少し、考えさせて。コウとの事がなければ、多分由香を受け入れると思う。
高校生のあなたが、バイトに来たときから、あなたをかわいいと思ってた。
わたしはいわゆるビアンではないけど、由香をだ単なるバイトだなんて思えなかった。
だから、あなたが落ち込んでる時に、ぎゅっと抱き締めたこともあった。
あまりに可愛くてほっぺにキスしたこともあった。でも、今すぐには結論を出せない」
「幸介に相談するんですか」
由香が問いかける。
「わからない。でも、幸介を裏切る事は出来ない。
由香とわたしが愛し合うよりも、許されない関係だから、余計に出来ないの」
僕は、夢遊病のように、店を離れた。
ママは、どんな結論を出すのだろう。
もしママから、今の話を持ち出されたら、僕は何て答えたら良いのだろう。
いくら考えても、結論は出なかった。
いや、最良の方法は、わかっている。
絶対に許されない僕が家を出て、由香がママのパートナーになればいい。
その先は、ふたりで決めて行けば良いのだ。
一生パートナーとして生きていくのか、何かの壁にぶつかって別れてしまうのか。
今は誰にもわからない。
僕は、どうすれば良いのか・・・。
わからない。