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ママ、愛してる

第5章 瀬戸内

「上手く言えないけど、絢子ママにとって幸介はやっぱり息子で、夫でも恋人でも無いってこと」

「そんなこと無いよ。ママと僕は、心も身体も愛し合ってる」

もっと激しく否定するつもりだったが、僕は、弱々しく反論しただけだった。


「幸介」

「何?」

「さっきあたしを寝かせようとしたとき、男になってたでしょ?」

由香にはわかってたんだ。

恥じるべき事なのに、不思議と羞恥の気持ちが起きてこない。


由香が続けて言う。

「あなたにね、ひとつだけお願いがあるの」

「いいよ。僕にできる事なら。でも、ママと別れるのだけは無理だよ」

「うふっ!本当に絢子ママが好きなのね」

「当然だよ。僕たち、愛し合ってる」


「わかったわ。別れてなんて言わない。
だから、今夜一度だけ、あたしを抱いてくれない?」

僕は自分の耳を疑った。

自分はもとより、由香だってレスビアンで、女性しか愛させないんじゃ無かったのか?


「うふふ、幸介の頭の中、?が乱舞してるわ」

当たり前でしょ。
僕は心の中で叫んだ。

「それもわかった上で、お願い。一度だけでいいから、抱いて。その代わり、今夜の事は、二人だけの秘密。何があっても、絶対に誰にも言わない。命尽きるまで」

「どうして、そんなに」

「お願い・・・」

由香はもう一度言うと、毛布を取った。

「こんなあたしじゃダメ?」

何も着けていなかった。

由香の身体は見事だった。

いつもの明るさが影を潜め、少し憂いを含んだ顔立ち。

豊満な乳房と、その上にちょこんと乗った乳首がかわいい。

ウエストのくびれからお尻にかけての曲線も美しい。
スラリと伸びた脚も、全てが美しかった。

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