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変態ですけど、何か?

第6章 SNS

続けて、玲子さんからメールが届いた。

『うっかりしてた。
私の電話番号送りますね。若いお嬢さんだから、非通知で構わないので、お電話下さる?
お逢いする日にちを相談しましょう
玲子』


あたしは、書かれていた電話番号にプッシュした。
非通知にはしていない。

『はい、玲子です。里帆さん?』

すぐに玲子さんが出た。

電話の向こうから聞こえる優しい声に、ホッとする。

「はい、里帆です。はじめまして」

『はじめまして。玲子です。突然のメール、ごめんなさいね』

丁寧な語り口と、あたしを包み込むようなこえで、あたしから警戒感が消えていく。

お互いの自己紹介をしていると、子供の頃に母と話していた時の感覚が甦ってくる。

あたしの両親の離婚話を聞いて、玲子さんが涙ぐみそうになる。

『辛かったのね。お母様の思いでもまだまだ残っているでしょうに、
私なんかの変なお願いにお返事くれて・・・。
里帆さん、大丈夫?』

「大丈夫ですよ。ママのこと、そんなに好きじゃなかったし」

あたしは今までの性遍歴を全てぶちまけたい衝動に駆られたが、何とか 持ちこたえた。

「ママのことより、玲子お姉さまに早く逢いたいです」

『ありがとう。私も早く里帆ちゃんに逢いたいわ』

玲子さんの言葉。
いつも間にか、里帆さんから、里帆ちゃんに変わってる。

30分ほどいろいろなお話をして、土曜日のお昼に逢うことを決め、電話を切った。

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