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変態ですけど、何か?

第7章 玲子先生

「何かかけるわね」

玲子先生がコーヒーを置いて、オーディオのスイッチを入れる。

「何がいい?」

「立花先生のオススメが良いです。あたし、あんまりわからないから」

「オーケー」

ティンパニの連打の後、スフォルツァンドでオーケストラが主和音を奏でて、ソロのピアノが高音から駆け下りてくる。
ピアノの最低音を打ち、華麗なアルペジオで駆け上る。

「グリーグですね。あたし、この曲大好き」

「よく知ってたわね。私も大好きよ」

ふたりで並んでコーヒーを飲みながら、グリーグの甘い旋律に身を任せる。

「苦くない?」

玲子先生が尋ねる。

「大丈夫です。初めてブラックで飲んだけど、コーヒーの香りがとってもいいです。苦味の中に、酸味と、すこしの甘味があって、あたしもハマってしまいそう」

玲子先生が目を細めた。

「そうよね。私も初めて飲んだときは、そう思った。最初は大人っぽく見せたくて、ムリしてたんだけど、すぐに奥深さにハマったわ。
柚木さん、私と似てるのかな。グリーグも好きだって言うし」

「そう言われると、あたし、嬉しいです。憧れの立花先生に似てるって言われるなんて、幸せです」

あたしは心から言った。
あたしは、玲子先生の整った横顔を見つめる。

玲子先生に抱き締められたい。

里帆、好きだよって、言ってキスして欲しい。

先生、抱いて!
あたしを裸にして、抱き締めて!

何にもしてくれなくてもいい。
あたし、先生のして欲しいこと、なんでもするから。
あたし、先生のおっぱいも、秘密の花びも・・・
ううん、足の裏だって、お尻の穴だって、先生が満足するまで、愛撫するから。

だから、ただ、あたしを抱き締めて!

あたしは激しく欲情していた。




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