テキストサイズ

変態ですけど、何か?

第8章 暴走

「取っときなさい。お礼じゃ」

「でも、おじいちゃん、さっき全財産だって・・・」

あたしが躊躇っていると、おじいさんがお金をあたしの手に握らせながら言った。

「ハッハッハッ!あの男がいたからなあ。
あんな男に、金をやるのはもったいない。
じゃが、お嬢さんになら惜しくはないよ。
こんな年寄りのチンポをしゃぶってくれたんだからな」

あたしはありがたく受け取った。

「それより、あんた。ワシの女にならんかね?
金は、腐るほど持っとるよ」

「でも・・・。おじいちゃん、わかってるでしょ?あたしは、人前で露出したり、誰とでもヤる変態女なのよ」

「ハハハッ!まあな。普通の女は、ワシの手も握りたがらんからな」

おじいさんの笑い顔、何だか憎めない。

「そんな事は、気にせんでもいいさ。どうせワシは、あんたを満足させるのはムリだからな。
ただ、あんたみたいな女にそばにいて欲しいだけじゃ。
男が欲しいなら、いくらでも他の男とヤってきたらいい」

「考えとく。でも、今日は・・・」

あたしは言葉を濁した。

おじいさんは頷いた。

「ま、気が向いたら、ここにおいで。
ワシはいつでも昼間はここでボケッとしとるから。
ただな、お嬢さん。
あの男とはなるべく早く別れなさい。
じゃあ、行こうか」

おじいさんはあたしの腕にぶら下がるように掴まった。

外のベンチでは、渡辺がニヤニヤしながら、待っていた。

「じいさん、よかったかい?」

「おぅ、なかなかよかったぞ。冥土の土産になった」

そう言って、どこかに立ち去った。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ