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変態ですけど、何か?

第8章 暴走

ここのショッピングセンターの最上階はいわゆるシネコンで、12本の映画が上映されている。

渡辺の指定したのは、あまり人気のない映画で、
客席には、あたしたち以外には、5~6人しかいなかった。

客席の中央に並んで腰を掛けると、すぐに暗くなり上映が始まった。

渡辺は映画などどうでもよいらしく、唇を重ねてきた。
侵入してくる舌に、あたしも応じる。

舌を絡ませながら、渡辺の手が乳房を揉みしだく。

「ああっ!」

あたしの身体が反応する。

通勤電車での露出とはまた違った興奮。

渡辺は、スカートのホックを外そうとするのに、あたしは腰を浮かせて協力した。

横一列には誰もいないけれど、2~3列前後には、カップルらしい男女が座っている。

後ろの人には、きっとあたしたちの行為は丸見えにちがいない。
あたしの耳まで熱くなり、ジュースが溢れてくる。

「パンストも脱げよ」

渡辺に言われて、あたしは言われるままに従う。

渡辺の指があたしのワレメに滑り込んで、クチャクチャと淫靡な音を立てて愛撫する。

他の人に見つかっちゃう!
でも、気持ちいいの!

「ああんっ!いい!」

あたしは声を漏らした。

「上も脱げよ」

渡辺が、囁く。

そんなことしたら、ホントにバレちゃう!
さすがに、そこまではムリよ!

「早く脱げよ」

渡辺が、もう一度言った。

チラッと振り返ると、後ろのお客さんは映画に集中してるみたい。

あたしは思いきってTシャツを脱いだ。

こんな公共の場所で、全裸になってるあたし!

もう、どうなってもいい!


渡辺が座席からずり落ちて、あたしと前の座席の狭い空間に身体を滑り込込ませる。

あたしの脚を開かせて、グショグショになってる性器に舌を這わせてくる。

「あっ!だ、ダメよ!こんなところで!」

あたしは小さく叫ぶけど、渡辺はやめようとはしない。

「ん!んぐっ!んぐっ!」

あたしは唇を噛み、必死で快感に抗う。

でも、無駄な抵抗だった。

「ああんっ!もう、ダメ、逝くぅ!」

あたしは映画館の暗闇の中で果てたのだった。

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