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変態ですけど、何か?

第9章 診療過誤 ~秋野玲子とのこと~

帰って封筒を開けると、100万円の束と、手紙が入っていた。


里帆

今回の騒ぎでは、心配掛けて本当にごめんね。

でもね、これだけは信じて。

今回の事は、絶対に私のミスじゃない!

確信はないけど、私の病院の誰かが、私を陥れようとして仕組んだ事よ。

私はしばらく、世間からは姿を消すけど、
きっと無実を証明して見せる。

だから、今は私の自由にさせてね。

結論が出たら、必ず里帆に連絡するから。

それからね、同封のお金は、里帆が将来困った時に、役立ててね。

私の事より、里帆は里帆の人生を生きてね。

愛してるよ、里帆。


秋野玲子




玲子のバカ!

何で隠れるのよ!

隠れれば隠れるほど、疑われるに決まっているじゃない!

大人の事情はわからないけど、
記者会見でも、何でもして、ミスはなかったって
訴えればいいじゃない!

だけど、私にはもう、何も出来ない。

ただ、玲子の疑いが晴れて、

戻ってくるのを待つことしか。

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