テキストサイズ

物忘れシリーズ おまわりさんがきた

第1章 おまわりさんがきた

何でおまわりさんがきたのか心当たりをよ~く、よ~く思い出してみると・・。

ああっ、何ということだ、ボクはかなりの極悪人だった。ショックだ。

子供の頃はよく駄菓子屋に行った。駄菓子を買ったり、面子やシールを集めたりとあの頃は楽しかった。
でも、店のおばあちゃんがもうろくしてて、お釣りを多くもらったことが何回かあったけど、これ幸いとそのままもらってしまった。

その罪悪感からお釣りを少なく間違えられた時も黙っていたのだけど、果たしてプラマイとんとんかマイナスならいいけどプラスなら立派な釣り銭詐欺だよな。

今となってはプラスかマイナスかさっぱり分からないけど、捕まる時ってもしかしたらマイナスは考えてくれなくてプラスだけ罪になったりするのかな。

いくら小学生だって窃盗や釣り銭詐欺は許されないよな。

そればかりではない。駄菓子屋にはゲームコーナーがあったんだ。1回50円でインベーダーやパックマンができるのだけど、子供がゲームをやるのは非行の第一歩だと校則では全面的にゲームを禁止していた。その規則を破っておカネに余裕がある時にこっそりゲームをやったことがあった。
校則を破ってゲームをやったなんて非行は許されないよな。

小学生の頃の駄菓子屋での犯罪が今頃になって発覚したのかも知れない。小学生だからって犯罪は許されないよね。ところで、この手の犯罪の時効って何年なんだろう?

更に思い出してみると・・。
好きだったあの娘に好きだと言えないで悩んでいて・・その想いからこっそり縦笛を舐めようと教室に忍び込んだことがあったんだ。

結局好きな娘を汚したくなくてギリギリ思い止まったんだけど、いくら未遂だからってそんな動機で教室に忍び込むなんて悪質な犯罪だよね。
今頃になってその悪事が発覚したのか・・。

ああっ、ボクは何て最低なヤツだ。
どうせ捕まるんなら縦笛舐めちゃえばよかった・・あわわっ、何を考えてるんだボクは。
最低過ぎる、もう死にたい。

思えばテストや学校からのプリントを親に見せずに隠したりゴミに混ぜてしまったりという隠蔽工作も何度かやっていた。

小学生高学年や中学の時には道端に落ちているエロ本を拾って、こっそり隠し持っていたこともあった。拾得物はちゃんと交番に届けないと窃盗罪になるんだよな。

しかも子供がエロ本を隠し持っているなんて許されるはずもないよな💦

ストーリーメニュー

TOPTOPへ