誓いのガーランド
第15章 花畑の来訪者 3
「楓がいなかったら、楓の作品はないし、楓の作品がなかったら、楓とは出逢えない。わたしは、楓も楓の作品も、守りたい」
「うん……充分、守られてる。ありがとう」
実際、楓は花実と付き合わなかったら、会社を辞めて、漫画と向き合うという選択ができなかった。ただ日々に慌てながら、自分の生活を殺していたかもしれない。
しばらく雨の音を聞いていると、知らぬ間に、花実は腕の中で眠っていた。
両肩の下と膝裏に腕を通す。持ち上げて。そっとリビングのソファに寝かせると、ブランケットをかけた。
「俺も守らなきゃ」
楓は少し苦笑いを浮かべると、花実の頭をゆっくり撫でて、作業部屋の机に向かった。
部屋には、雨の音と楓がペンを動かす音、花実の寝息が小さく響いていた。
「うん……充分、守られてる。ありがとう」
実際、楓は花実と付き合わなかったら、会社を辞めて、漫画と向き合うという選択ができなかった。ただ日々に慌てながら、自分の生活を殺していたかもしれない。
しばらく雨の音を聞いていると、知らぬ間に、花実は腕の中で眠っていた。
両肩の下と膝裏に腕を通す。持ち上げて。そっとリビングのソファに寝かせると、ブランケットをかけた。
「俺も守らなきゃ」
楓は少し苦笑いを浮かべると、花実の頭をゆっくり撫でて、作業部屋の机に向かった。
部屋には、雨の音と楓がペンを動かす音、花実の寝息が小さく響いていた。