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誓いのガーランド

第27章 エピローグ


久しぶりにベッドの上。
夜明け前、午前3時。
何も身につけていないふたりは、手を繋いで、疲れに体を委ねていた。

「大丈夫……だった?」

楓が花実に声をかける。
花実は、目を瞑ったまま静かに頷く。

「大丈夫。楓だった。君だったから、わたしは体を委ねたんだ。大丈夫」

力強い言葉が返ってきたことに、楓は安堵しながら、握る手の力を弱めた。

「もう、怖くない……」

「うん、よかった」

以前と元通りというわけにはいかない。
まだ、不安定なところも少なくない。
楓が花実を支えることはたくさんあるだろう。
でも、それがダメなんじゃない。
それがいい。
楓も、知らないうちに花実の強さに支えられている。

楓が、もう一度、花実を抱きしめた。
もう震えない彼女を腕の中に感じながら、ゆっくりとふたりは眠りに落ちていった。

これから、2人でつくっていく未来は、光に包まれている。


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