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誓いのガーランド

第15章 花畑の来訪者 3

「楓が『ガーランド』を作ってくれて、良かった。もし君があの作品をつくらなかったら、出逢わなかったかもしれない」

「俺に、出逢うだけの価値があるってこと?」

花実の顔を覗き込みながら、楓は言った。

「うん」

花実は、この上なく抱きしめられながら、目を閉じた。花実は楓のことが好きだし、楓のペン先から生まれる世界も好きだった。

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