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誓いのガーランド

第4章 繋がる輪 3

時刻は午後6時を迎えようとしている。

「お疲れ様です、お先に失礼します」

花実はタイムカードを切りながら、フロアに声をかける。今日は定時を少し過ぎたくらいで上がることができた。

「すいちゃん、おつかれー」

花実は同期や先輩が声をかけてくる合間を縫って、角村を探してみたが、どこにもいなかった。

彼をは15時の会議に出た後にも外回りに出ていたので、まだ戻って来ていないか、直帰したのかもしれない。

角村は定時で上がっていることが多い。
花実と路線が同じなので、一緒になることもあるが、大抵先に帰っていて、滅多にない。

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