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誓いのガーランド

第21章 嵐のあとに 4

そういうもんなのかな。
花実は首を傾げていたが、ぶっつけ本番で玄関のドアを開けられなかったことを思い出した。

「花実、心にもリハビリは必要だ。つらいと思ったらやめてもいい。少しずつ、できることを重ねていけばいいと思うよ」

楓が穏やかな笑顔でそう言った。
楓は花実に寄り添う。

わたしには、いま、練習が必要なのかも。

楓が協力してくれるなら、できることは全部やってみようと思った。

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